ずるいという気持ち
先日、母に会うため田舎へ行ってきた。
50代の大人の対応をして、母の希望通りにしようと思っていた。
でも4時間半というとても長い時間は、苦痛でしかなく、
ちょっとしたことにイライラし、怒鳴ってしまった。
ほんと、私は母のことが大嫌いだ。
私の中にある母への感情は、「ずるい」という言葉で表される。
親子間で、「ギブ&テイク」はおかしいだろうか?
私は就職して随分とお金を送ってきた。
結婚してからは、私から誘うことはないが来るものは拒むことなく受け入れ、
山や海や半島や島や水族館や映画館などなど、いろんな所へ連れて行ったよね。
上げ膳据え膳で、きちんとご飯も出したよね。私はおふくろの味を知らないけど。
今から10年ほど前に、何もかも嫌になった。
小さい頃から嫌いだった母を、これ以上受け入れることが困難となっていった。
ごめん、私のことは死んだと思ってと言いたかったよ。言えなかったけど。
ねえ、充分親孝行したよね。
もう、私にはあげるものが無いのよ。ごめんね。
今でも覚えている36年前のこと、あなたは自分を守るために嘘をつき、
私を悪者にしたよね。近所の人に大声で怒鳴らえたよ。なんて娘だって。
そう、平気で嘘もついたよね。
だから、これ以上のあなたへの好意は無いのよ。
あなたは私にやさしくしてくれたの? 零とは言わないけどもう求めることはやめて。
だって、ずるいよね。
我が家の隣の一人暮らしの方は皆さんからやさしくされているよ。
だって、それまでの過去があったからでしょう。お隣さんは良い人だよ。
あなたは因果応報、自業自得ってこと知っている?
あなたへの「ずるい」と言う感情が私を支配している限りやさしくはできない。
いつまでこの気持ちを持ち続けるのだろう。
過去から決別したい。
アドラーさんを少し読んでみる。