読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

もうすぐ産休に入りそうな方を見て

そう、テレビの中の妊婦さんを見て思い出した女。

もう30年以上前の出産当日のこと。

少し離れたところからの会話が耳に入ってきた。

「今日先生機嫌が悪いわね」 「え~~~~~え」と頭の中で大声を出す。

女にとっては人生の一大事も、医療従事者は日常茶飯事ってことか。

でも、できることならご機嫌とはいかなくとも普通でいてほしかった。

分娩台に上がりいきんでいると、大便が出てしまった。

「浣腸すませたのにね~」と言われ、とても恥ずかしかった女。

別の人に「気にしなくていいのよ」と言われたがとっても気にしていた女。

そんなところへたぶん助産師か看護師の卵と見られる女性3人登場。

「見学させてください」とそのまま居座る。

もちろん、「どうぞ」とは言ってないが、「嫌です」とも言えず、

その当時気弱な女は、ただただ恥ずかしかった。

恥ずかしさMAXで、頑張っては見たが自然分娩はできず、帝王切開となった。

手術室では、すでに使ってしまった腕の代わりに手首に点滴の針を刺され、

私の手首のせいか、はたまたその担当者のせいか、後日手首に大きな青あざが出現。

さらに、おなかの消毒液を刷毛で塗るとき液が顔まで飛んできて目に染みた。

突然の手術で予定変更などが起きて、少々いらだっていたのでしょうか。

しかし女が一番気にしてしまったことは、

準夜勤専門の方が女と同室の人に、

「わからないことがあったら電話してね」とメモを渡していたこと。

私には何もないのに、その人にだけってどういうこと。

もし、その人が気に入ってそうしたいのなら誰もいないところでやってほしかった。

女には気配りも不要と思われていたのか。雑な扱いで十分だと。

女はマタニティブルーへと突入していった。

なんてね、昔々のお話でした。